5月【 May 】

エメラルド
Emerald

クレオパトラが最も愛した宝石。

エメラルドは緑色のベリルの事です。結晶の形が柱状に成長するため和名で緑柱石と呼ばれています。エメラルドは古代から現代まで世界中で愛されている宝石です。紀元前には既に宝石として取引されていたと言われており、エジプトにはクレオパトラ女王が所有していたといわれるエメラルド鉱山が残っています。エメラルドは様々な効用があるとされています。特に緑色が目を癒すといわれています。一般にコロンビアで産出されるものが最良とされていますが、アフリカのザンビア産、ブラジル産も人気があります。エメラルドは内容物(インクルージョン)に産地の特徴がある宝石です。
ヒスイ(翡翠)
Jade

強く硬い意思を持つ日本の国石。

ヒスイは日本にとって非常に重要な宝石です。縄文時代から勾玉や様々な装飾品として加工されてきました。靭性(粘り強さ)が宝石の中で最も高く、ダイヤモンドの硬さとは異なる強さを持ちます。そのため古代ではヒスイの斧などが使われていました。淡い藤色はラベンダーヒスイと呼ばれ、またアイスジェイドと呼ばれる白く半透明なヒスイも存在します。半透明で美しい緑色のヒスイはインペリアル・ジェイド(ろうかん)と呼ばれています。2016年にヒスイが日本の国石に選定されました。